「勉強前」7つの準備テクニック・5
- 戦略的リソース利用法 - について
[ 学習のポテンシャルを最大限に引き出す7つのステップ ]
もともと能力が低い訳ではないのに、テストの結果だけはいつも決まって悪いという人がいます。参考書の内容はすぐに理解できるにもかかわらず、なぜか成績には結びつかないのです。
このタイプの人は、勉強の準備段階でミスをしている可能性が大です。勉強前の過ごし方をちょっと変えるだけで、大きく飛躍するポテンシャルを秘めています。
「戦略的リソース利用法」は、そんな持ち前の能力をうまく発揮できない人に向けてスタンフォード大学が開発したテクニックです。
ここでいう「リソース」とは、たとえば次のようなものを指します。
・学生の場合……教科書、参考書、オンラインの学習サイト、教師、勉強ができる友人
・ビジネスパーソンの場合……資料、データ、上司、仕事に関わる人脈、ビジネス書
ざっくり言えば、問題を解決するのに役立ちそうな手段・データ・人間関係は、みんな「リソース」としてとらえて構いません。これらのリソースのどれを使うかをよく考え、前もって細かい取り組み方を決めておくのが「戦略的リソース利用法」です。
このように言うと、中には「すぐに勉強にとりかかったほうがいいのではないか?」と感じる人もいるかもしれません。ただでさえ時間がないのに、いちいち参考書の使い方など考えていられないと思うのが普通でしょう。
が、その考えは捨ててください。
皆さんは、初めて訪れる国に旅行するとき、どのような行動を取るでしょうか?
何も考えずに飛行機に飛び乗り、ぶっつけ本番で現地をうろつく人はまずいないはずです。その代わりに、前もって希望のアクティビティをリストアップし、いくつかのガイドブックやサイトを比較し、どの順番で観光地をまわるかを念入りに決めておくのが普通だと思います。
勉強も同様です。新しい知識を学ぶのは、見知らぬ土地に初めて行くのと同じこと。どちらも事前にプランを立てなければ効率は上がらず、貴重な時間をムダにする結果に終わります。
学習時間を増やすだけでは意味がなく、本当に大事なのは、限られたリソースをいかに使うかを戦略的に考えることです。
時間がないときほど、事前の準備に時間を使ってください。
次のブログにて、7つのステップについてご紹介していきます。
(~「戦略的リソース利用法」の7ステップ ]~ について)