【自分に優しい言葉をかけてみよう】
誰にとっても失敗とは嫌な体験ですが、その一方で何をするにもミスはつきものです。
失敗から逃げてばかりでは成功の可能性も消え、頭の中はいつまでたっても硬直マインドセットのままです。成長マインドセットを身につけるためには、失敗とうまく付き合う必要があります。
そのコツは、自分のミスや不本意な結果を深刻にとらえすぎず、かといって完全に無視する訳でもない“中庸”の態度を養うこと。あくまでも失敗をポジティブにとらえ、間違いを「新たな学習のチャンス」として扱うのです。
この気持ちが育てば、またたく間に失敗は学習のプロセスに変わり、自らの過ちを利用できるようになります。
とはいえ、失敗への恐怖心が根強い人は少なくないでしょう。
そんなときでも諦めないでください。
失敗の恐怖を強引にポジティブに変える必要はなく、以下のような手順をふめば十分です。
1・後悔している自分に対して、“別の自分”が思いやりと理解を持って話しかけているところを想像する
2・“別の自分”がどんな言葉をかけてきたかを紙に書き出す
これは、心理学の世界で「セルフコンパッション」と呼ばれる方法の1つです。直訳すれば「自己への思いやり」のことで、ポジティブ思考で強引に失敗をねじ伏せるよりも、成長マインドセットを高めやすいことがわかっています。
失敗した我が身を責めるのではなく、あくまで自分に優しい言葉をかけてみるのが最大のポイントです。
もし“別の自分”をうまく想像できないようなら、代わりに「最高の友達が同じような失敗をしていたら、どんな言葉をかけてあげるか?」と創造してみてもいいでしょう。日頃から、自己批判が強い人ほど試す価値があります。
~Point~
失敗を「学習のチャンス」ととらえてみる。
友達を励ますように、自分に優しく語りかけてみよう。