「勉強前」のテクニック その1

2022/12/12

「勉強前」7つのテクニック その1

1つ-  自己超越目標をもつ -

 

【勉強の時間が普通の生徒より2倍に増えた】

自己超越目標とは、自分の身の丈を超えた大きな目標やゴールのことです。

「良い仕事につきたい」や「お金を稼ぎたい」などの目標は、あくまで自分の欲望を満たすための小さなゴールでしかありません。

一方で「恵まれない人を救う仕事につきたい」や「不公平な社会システムを変えるためにお金を稼ぎたい」ならば、それは自己超越目標です。

テキサス大学が、かつてこんな実験をしました。

まずは高校生の被害者に「いまの社会の問題点を考えてみてください」と指示し、続けて、その問題に関して学校の勉強を生かす方法はないかを考えさせます。

これに対して、ある生徒は「遺伝の勉強をすれば、作物の遺伝子を組み換えて生産量アップに役立つはず」と答え、また別の生徒は「世の中のトラブルを深く理解するには、まず公民のような社会システムの基本を学ぶ必要がある」と答えました。

 

その後、生徒たちの行動を調査したところ、彼らの行動には大きな違いが現れます。「自己超越目標」について考えたグループは、スマホのゲームなどに費やす時間が減り、代わりに数学や化学の勉強に取り組む時間が2倍も増加しました。そしてその流れで、普通に勉強をした生徒よりも成績が上がったのです。

 

 

【自己超越目標でモチベーションの質が変わる】

「自己超越目標」によって勉強の時間がのびたのは、モチベーションの質が切り替わったからです。

昔から、心理学の世界では「よく働く社員にボーナスをあげたら、逆に生産性が下がってしまった」という現象が確認されてきました。ボーナスの前までは自分の成長や目標の達成が楽しくて仕事をしていたのに、お金をもらったせいで目的が金銭に切り替わってしまい、作業のやりがいや充実感が下がったのです。

 

これは学習でも同じで、純粋に新しい知識を学ぶのが好きな子どもに「もっと勉強したらおこづかいをあげよう」などと言えば、最初はがんばるかもしれませんが、少しずつモチベーションが下がり、やがて勉強が嫌になってしまいます。

ところが、ここで「自己超越目標」について考えると、モチベーションの質が、良い方向に変わります。「この知識を学べば他の人の役に立つかもしれない」といった感覚が生まれ、つまらない勉強に大きな意味が与えられるからです。

「自己超越目標」を使うには、勉強前にこう考えてみてください。

 

1・世の中をもっと良くする方法はないだろうか?

2・いま勉強していることが、そのためにどう役に立つだろうか?

 

「世界が平和になるには?」といった大きな問題について考えてもいいですが、それが難しければ、身のまわりの気になることに思いをめぐらせましょう。

「役所のムダな用紙が減ったら喜ぶ人も多いだろうなぁ」「満員電車を解消できるような方法はないかな?」「最近ポイ捨てがひどいよなぁ」など、小さな問題からちょっとだけ世の中を良くする方法を考えてみてください。

 

それでも何も思いつかないときは、よりシンプルに「自己の価値観」を考えてみるのも手です。

たとえば、勉強の前にこう問いかけてみてください。

 

~自分にとって、もっとも大事なものとは何だろう?~

 

 

 

 

参照:超効率勉強法