主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を、わかりやすく解説

2020/02/19

アクティブラーニング

私たちが推進している新しい勉強方法である「アクティブラーニング」。

 

もともと大学教育で行われていた手法が、

小中高・幼稚園まで範囲を広げています。

 

新学習指導要領ではアクティブラーニングから

「主体的・対話的で深い学び」に改訂され、

小学校では今年2020年度から中学校では翌年2021年度から実施されます。

 

この記事では「主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)」が

従来の一般的な学習スタイルとどう違うのか?

これを実施することによりどのような効果を期待できるのか?

 

わかりやすく解説していきます。

 

アクティブラーニングとは?

 

アクティブラーニングは読んで字の如し、

学習者が自ら主体的に勉強するよう設計された指導のことです。

これまでのような先生の話を生徒が聞く講義形式ではなく、

子どもたちが主体となって学べる学習方法です。

 

自ら学習する姿勢を身につけることで、

「認知力、倫理的、社会的能力、教養、知識、

経験を含めた汎用的能力の育成を図る」

こうしたねらいがあります。

 

アクティブラーニングのよく知られた例として、

体験学習やディベート、グループディスカッションなどが挙げられます。

 

「主体的・対話的で深い学び」は

アクティブラーニングを実現するための

より具体的で噛み砕いた表現といえます。

 

「子どもたちが能動的に学習に取り組めるようにしよう!」

という根本の目的は変わっていません。

 

アクティブラーニング導入の背景

 

アクティブラーニングが推進されるようになった背景は、

インターネットやスマートフォン、AIなどのテクノロジーが

歴史上類を見ないほど急速に発展していることです。

 

今までのように知識を詰め込むだけの教育では

めまぐるしく変化する現代に対応できず

時代を生き抜く力が身につかない恐れがあったのです。

 

自ら勉強すること自体はアクティブラーニング導入前から

各先生が取り組んできたことでもありますが、

時代の変化と共に、より能動的な姿勢が求められることから

近年こうして強調されるようになりました。

 

また、通信技術の発展とスマートフォンの普及によって

様々な情報に簡単にアクセスできるようになりました。

そのため「知りたい」という主体的な意思さえあれば

自分の問題を解決する答えやヒントが見つけられる時代です。

 

学習に対してアクティブであるかどうかが

将来的な知識量や経験、スキルに影響を及ぼし、

社会的役割の違いが生まれてくるようになります。

 

アクティブラーニングはこうした背景から

新しい情報や技術を自分からキャッチして

自分が抱える問題を解決できる能力を

大人になるまでに鍛えていこうというものです。

 

「主体的・対話的で深い学び」をもう少し詳しく

 

「主体的・対話的で深い学び」の目的は、

子どもたちが生涯にわたって能動的(アクティブ)に

学習できるようにすることです。

 

新学習指導要領によると、

 

主体的は「学ぶことに興味関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性と

関連付けながら見通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動を

振り返って次につなげる『主体的な学び』が実現できているか。」

 

対話的は「子供同士の協働、教職員や地域の人との対話、先哲の考え方を

手がかりに考えることなどを通じ、自己の考えを深め広げる

『対話的な学び』ができているか。」

 

深い学びは「習得・活用・探究という学びの過程の中で、各教科等の

特質に応じた「見方・考え方」を働かせながら、知識を相互に関連付けて

より深く理解したり、情報を精査して考えを形成したり、問題を見出して

解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりすることなどに向かう

『深い学び』ができているか。」

 

このようにそれぞれを細かく解説する形で提案しています。

 

ただし、アクティブラーニングから

「主体的・対話的で深い学び」に呼び名が変わったからといって

目的に沿った指導ができるかどうかは別です。

 

ディベートをやっているからといって

子ども本人が嫌々やっているならアクティブになりません。

 

従来の講義形式の授業であっても、

これから学ぶ知識が現代社会でどのように役立っているのか

興味関心をかきたてるような伝え方ができれば

子どもたちの主体的を促せる可能性があります。

 

アクティブに見える手法にとらわれるのではなく

勉強をする本人が「学びたい」という意思を持って

言われなくても自ら学習する習慣を身につけさせることが重要です。

 

教育業界は大きな転換期を迎えている

 

アクティブラーニングの取り組み方は各地域や学校によって様々です。

また、学習塾や家庭教師、通信教育などの業界でも

勉強する子どもたちの能動性に働きかけるべく、

様々な手法やアイディアを考え、実践しています。

 

先生たちも主体的になって新しい教育方法を実践し、

現代の教育の課題を解決しようと取り組んでいます。

子どもだけではなく教える先生たち自身にも

アクティブラーニングの教育方針は刺激になっています。

 

技術革新によって怒涛の転換期を迎えている現代で、

教育業界も大きく変化しています。

 

今後、新しい教育方針が子どもたちに

どのような効果をもたらしていくのか?

期待していきましょう。