考える力をつけるには

2021/06/25

学力向上

人は絶えず学び続け、人は生きている限り経験からあらゆるものを学び取っていきます。

つまりそれは考え続けていくことでもあります。

 

私たち親世代は、「とにかく覚える」「正解を覚えればOK」というスタイルでずっと教育を受けてきました。

その理由として江戸時代まで遡ります。

当時日本人は西洋学問を取り入れ、必死に追いつこうとしていました。

しかし今、現代社会が求める能力と日本の教育は大きくかけ離れています。

 

インタ-ネットなどからあらゆる考えや答えを検索し見つけることが出来るこの時代、ただ知識をつめこんでも意味はないのです。これから求められる学力とは「課題解決型」の学力になってきます。

 

2020年大学入試が大幅に変わりました。

それまでの「大学入試センタ-試験」が廃止され、「大学入試共通テスト」がスタ-トしました。

これは、単なる知識の量を測るだけではなく、自ら問題を発見し、解決策や新しい価値を生み出す力を測ることが重要視されています。

「思考力」「判断力」「表現力」なども含めた総合的な学力を判断基準としているのです。

これらの力は、基礎が固まっていなければ発揮することは出来ません。

言葉を知っていても意味が分からないでは結果的に思考力や表現力は高めていくことは出来ません。

「なぜそうなるのか」を常に自問していくことが大切です。

学習していく中で、まず知る、そして知ったことから考え、その考えを自身の言葉で表現するこのプロセスを踏んでいくことがさらなる学力の向上には大いに役立つことでしょう。

 

そして、「課題解決型」学力の基盤となるのが、論理力、論理的思考です。

この論理的思考とは、物事を結論と根拠に分け、その論理的なつながりを捉えながら物事を理解する考え方を言います。

つまり、複雑なことを誰にでもわかるように説明する技術を言い、例えば同じものや違いに着目して物事を区別し、あれとこれの関係が分かるように考えて判断し、さらに判断した理由や根拠を明らかにしたうえで相手に分かりやすく説明する力と言えます。

物事の同じところや違うところに気付いたら、なぜそう感じたのかの理由を考え、それを人に分かりやすく説明する、この過程を論理的思考、論理力と言います。

但し、この論理的思考に関し、日本人はとりわけ他国の人々に比べるといささか苦手としています。

と言いますのも、「和を以て貴しとなす」のことわざにもあるように、日本人の同族意識や和を重んじる一歩下がって周囲に合わせることが主流で自分の意見を述べることに、こと反対意見を述べることには消極的であります。

しかし、この考える力、論理的思思考の大切さが近年注目を浴びています。

 

なお論理的思考を身につけることは、は、幼児、小学生など小さなお子様にも十分に養える力です。

学校の授業においても重視されています。

例えば算数や理科といった理数系の授業において、問題に対しての仮設を立て、実際に正しいかどうかを立証し、結果を導き出す。

まさに論理的思考そのものと言えます。

NHK Eテレの番組を一つ例に挙げますと、理科の番組において、考察(仮説)から始め、実際に検証し答えを導くスタイルで番組が構成されています。

 

このように近年、学校の授業では子どもたちが互いに学び合って李亜紀を深める方法がとられ、新しい学習指導要領にも「主体的・対話的で深い学びをする」として重視されています。

今後、論理的思考が子どもたちにますます求められていくのは明らかでしょう。

 

では、この論理力、論理的思考が身に付くことで得られるものは何でしょうか?

 

①自分の考えを話す際、そう感じた、判断した経緯や根拠・理由を筋道を立てて分かりやすく説明することが出来、説得力のある話が出来るようになるでしょう。

 

 

②問題が発生したときにどう解決すればよいのかをこちらも筋道を立ててかんがえられるようになるでしょう。

 

それでは家庭においてこの論理的思考を身につけさせる方法には何があるでしょうか?

 

それは読書をすることです。

自分の考えを相手により正確に伝えるためには、語彙は多ければ多いほど有利になります。

その語彙力をアップさせるのに一番の方法が本をたくさん読むことです。

いろんなジャンルの本を読み語彙を増やし、それらを使いこなすことで、考える力が増します。

国立青少年教育振興機構の調査によりますと、読書量が多い人ほど論理的思考の能力が高いそうです。

 

次に論理的思考をゲーム感覚で身につける方法で、「論理ト-ク」があります。

これは、大学受験の現代文講師として活躍中の出口汪先生が考えたもので、日常会話に取り入れやすく、親子でのコミュニケーションに最適ですので、是非トライしてみてください。

 

会話の中で、以下の方法で話してみましょう。

①イコ-ルの関係(つまり、例えば)

お魚と言えば?この質問に対し、まぐろ、さんま、メダカ!と答える。

 

②因果関係(だから、なぜなら)

お父さんはよく食べる。だから?この質問に対し、理由や根拠を述べさせる。

 

③対立関係(しかし、それに対して)

夜は暗い。それに対して?この質問に対し、朝は明るいと答える。

 

こんな風に日常会話において論理的思考に基づく会話をし、お子様の考える力を育てていきましょう。