好奇心を刺激しよう!!

2022/01/20

好奇心

人の脳は忘れるように出来ています。

そして人が何かを記憶する際に活躍する、記憶の司令塔とも言える大切な場所それが、海馬です。

海馬は記憶の整理整頓をし、その記憶には短期記憶と長期記憶とがあります。

短期記憶とは日々見たり聞いたりして覚える記憶のことで、覚えようとしない限り忘れてしまう記憶を指します。

基本的には20秒から数分程度しか覚えておくことが出来ないため、覚えておくためには、繰り返しインプットすることが必要です。

一方何年にもわたって覚えている長期的な記憶(長期記憶といい)、この記憶については、一時的に忘れていても何かのきっかけで思い出せるのが特徴です。

海馬はこの短期記憶と長期記憶を選別し、長期記憶を大脳に送り保存する一方で、短期記憶は一時保存した後、不要であれば削除し、その膨大な記憶を処理しています。

覚えたことは誰しもしっかり記憶(長期記憶)として定着させたいものです。そこで記憶力が簡単に2倍もアップする方法をご紹介します。

 

カリフォルニア大学の実験:「初めて見た人物の顔写真」を覚えるように被験者へ指示を出し、その後2つのグル-プに分けました。

グル-プ1—普通に顔写真を見ながら覚える。

グル-プ2—最初にトリビアクイズを出し、その答えが出るまでの14秒間で顔写真を覚える。この時問題には思わず答えが気になってしまうようなクイズだけが選ばれました。

そして実験結果は、グル-プ2が2倍以上の成績を出し、翌日の再テスト時にも同様の結果となりました。

 

これは、好奇心が記憶力をアップさせたとういうことです。

つまり、トリビアクイズで記憶力が上がったのには、好奇心が大きく関わっています。

何か興味があるものに触れると私たちは好奇心を掻き立てられ、脳の中の報酬系と呼ばれるエリアが活性化します。

報酬系は人間のモチベ-ションを司り、この働きが活発になるほどやる気がアップします。

加えて、脳の報酬系は海馬と隣接しているのがポイントです。

脳の各要素は近いエリアの活動に影響されやすいため、報酬系が激しく動き出せば、同時に海馬も活発になります。

海馬は人間の記憶力に大きな役割を果たすエリアですから、まわりまわってトリビアクイズをすると記憶力が倍になるわけです。

逆もまたしかりで、人間は好奇心がそそられないものを覚えるのが大の苦手です。

好奇心によって、本来は興味がなかったはずの情報まで頭に入りやすくなる事実が明らかになった点で、これは目の前の勉強に興味がわかなくても、その前の時間で好奇心を刺激するようなものに触れておけば良い事になります。

その対象は、自身が興味を持てれば内容は問いません。

ただしその好奇心を長続きさせるには、どこかに謎の要素が入ったものを選ぶことをお勧めします。

ついつい答えが気になってしまう情報に自身の心は強く引き付けられることでしょう。

ちなみに私たちの記憶力が低下する原因についても併せてみていきましょう。

原因①ストレス

記憶を司る海馬という器官はとても繊細でストレスがかかることによってダメ-ジを受けやすいと考えられています。うつ病やPTSDに関する研究によりますと、患者が長期間にわたりストレスを感じたことにより海馬が委縮してしまったことが確認されています。

 

原因②睡眠不足

睡眠不足は記憶の定着の妨げとなるだけではなく、アルツハイマ-病の原因の一つであるアミロイドβの沈着の危険性が高くなる可能性があると報告されています。

 

原因③栄養不足

記憶力の低下はビタミンB群の不足でも起こることが分かってきました。ビタミンB群のうち、特にビタミンB₁は必須栄養素の一つで糖代謝やエネルギ-生産の補酵素として働くだけでなく、脳の働きや神経の働きを正常に保つ働きを担っており、このビタミンB₁が不足すると神経障害が起き、海馬や大脳皮質が正しく機能せず記憶力や集中力の低下を招きます。まずはバランスの良い食事を3食欠かさず摂ることを心がけましょう。その上で、豚肉やレバ-、豆類に多く含まれるビタミンB₁の摂取を意識しましょう。また背の青い魚には、記憶力をアップが期待できるDHA、EPAが豊富に含まれています。煮つけや塩焼きなどもいいですが、おすすめは「缶詰」です。青魚は煮炊きしたり焼いたりする過程でDHAやEPAが減ってしまいます。その点缶詰の場合は成分が調理過程の関係で壊れにくいので大変おすすめです。

 

原因④好奇心が足りない

同じ作業や勉強を続けているとマンネリ化して目のまえのことに興味を持てなくなることがあります。

 

なお、記憶力は加齢とともに低下すると思われていますが、大きな誤解です。

脳を育てる要素は実はは普段の生活の中にたくさんあり、ほんとちょっと行動を変えるだけで、脳は活性化します。

東北大学加齢医学研究所では、約400人の脳がどのように変化するのかを追跡調査し、知的好奇心のレベルが高いことが加齢によって進む脳の萎縮が少ないことが分かったそうです。

 

脳の仕組みを思う存分活用して、記憶力アップにつなげましょう。