特別の教科である道徳とは?何が変わったのか?

2020/02/17

特別な教科である道徳

小中学校の「道徳」が変わっていることをご存知でしょうか?

小学校は平成30年度から、中学校は平成31年度から

「特別の教科である道徳(道徳科)」としてリニューアルされました。

 

これまでの道徳とどう違うのか?

具体的にどのような取り組みが行われることになるのでしょうか?

 

この記事では最低限おさえておきたいポイントをお伝えし、

夕食時にすぐご家族に話せるようにするイメージで

わかりやすくお伝えしていきたいと思います。

 

教科書が使われるようになった!

 

それまでの道徳は週に1回の教科外活動として設けられていました。

2015年に学習指導要領が改訂されたことで今までの道徳から

「特別の教科である道徳(道徳科)」として位置づけられるようになりました。

 

かみくだいて言うと、「道徳が教科になった!」ということです。

 

今までの道徳は教科ではなかったので、

『わたしたちの道徳』『心のノート』などの副読本が使われていました。

 

道徳が1つの教科になったことで、

検定に合格した検定教科書に基づいて授業することになりました。

 

どんな授業が行われるのか?

 

道徳的な良い話や名言を読んだり聞いたりするだけではなく、

自分の考えを話して意見交換をする場面も増えることになります。

数学とは違い答えのない道徳の問題を自分たちで考えながら

倫理観や価値観を磨いていこうとするものです。

 

他の生徒と比べて優劣をつけるような評価はせず、

あくまで本人の成長や気づきを尊重し、励ますようにします。

 

また、教科にはなったものの、

点数制のテストや入試に使用されることもなく、

評価が内申書に記載されることもないそうです。

 

「教科書はあるが、テストはない」

というのが特別な教科である1つの理由です。

 

学校の教育活動全体を通じて行うもの

 

道徳教育は授業内だけではないこともポイントです。

他の教科や特別活動においても道徳教科を行う必要があると

学習指導要領では伝えられています。

 

たとえば国語科ならお互いを尊重し話し合う力や、

理科なら栽培や飼育を通じた生命・自然保護に関する価値観、

体育科であれば能力に関わらず粘り強さや協調性など、

他の科目と道徳教育を強く関連付けています。

 

科目だけではなく、清掃や昼食(給食)の時間、部活動などの

すべての教育活動において行われることが求められています。

 

学校で行われる様々な活動でも

道徳的な観点で個人の強みや成長に着目し、

積極的に励まして自信につなげていこうとしています。

 

また、道徳科は免状を必要としないことも

特別な教科である理由です。

 

中学校は一般的に教科担任制になっていますが

道徳科に関しては学級担任が指導することになります。

 

免状については免許状の制度が整備されていないだけで、

将来的に道徳科の免許状が登場するかもしれません。

 

まとめ

 

道徳が教科になったということは、

それだけ道徳教育が重要視されているということです。

 

いじめや差別、男女平等やLGBTなど

個人の多様性を認め尊重する価値観は

現代で特に求められています。

 

もちろん特定の思想を強制するものであってはならず、

お互いの意見を受け入れる柔軟性も大切です。

 

この新たな試みが子どもたちの道徳教育に

良い影響を与えられるよう期待していきましょう。