みるみる伸びる学力メソッド 

2021/06/02

学力向上

2006年のOECD(経済協力開発機構)による国際学習到達度調査(PISA)では、読解力が15位、数学的リテラシ-が10位の結果になるなど、日本の子どもたちの学力低下が浮き彫りになり「PISAショック」と呼ばれました。

国際協到達度評価学会(IEA)の「国際数学・理科教育調査」でも学力の低下傾向が明らかになりました。

 

この学力低下の要因の一つに、生活習慣の乱れが挙げられます。

社会の夜型化にともない、人々の生活習慣は激変しており、子どもたちも例外ではありません。

そのため どの学校でも朝から眠そうにしていたり、元気がなかったり、姿勢が悪かったりする子どもが見られ、朝起きられないことにより朝食を抜いて登校する子どもが 必ずいます。

この社会の夜型化は、1980年代から 顕著になってきて落ち着きのない子どもの増加、体力の低下、不登校生徒の増加、一部の子どもの荒れ・キレ行動、学力低下などの現象、こうした子どもの生活の夜型化・睡眠不足 食のファストフ-ド化と完全に一致しています。

 

子どもの生活の夜型化は、どんな影響を子どもに及ぼすのでしょうか?

遅寝・遅起き、睡眠不足は、子どもに悪影響であり、集中力や持続力がない等が顕著であり、脳のパワ-も次第に低下していきます。

これでは、学力の向上を期待できるはずは無く 却って低体温になることも知られております。

ホルモンの分泌や神経リズムが狂い、なんとなくだるい、疲れやすいなどの不定愁訴を訴えるようになります。

こういった状況から打破するには、ことわざにもあるとおり「早起きは三文の得」を実践していくことに限り 早起きをすることは、身体にいい影響をもたらし、強いては学力の向上にも大いにつながります。

 

「早寝・早起き、朝ごはん」の生活習慣を確立することは、子どもたちの教育をもっとも根底で支えるきわめて大切な基盤となっているのです。

これらの生活習慣を確立すれば、それだけでも子どもたちの健全な心身の成長や学力向上に大きな効果があります。

 

従来から「寝る子は育つ」と言われていますが、睡眠には心身の疲労を回復させる働きのほかに、脳や体を成長させる働きがあります。

脳には海馬という知識の工場があり、睡眠中に活性化し、昼間経験したことを何度も再生して確かめ、知識として蓄積しています。

この海馬の働きを助け、子どもの成長に欠かせない脳内物質のメラトニンと成長ホルモンは眠っている間に活発に分泌されます。

眠る時間が遅くなると、これらの脳内物質の分泌に影響を与えてしまうので、早寝をすることが大切です。

また、朝の光を浴びると、脳の覚醒を促す脳内ホルモンであるセロトニンが活発に分泌されます。

セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ精神を落ち着かせる神経伝達物質です。

このセロトニンの分泌により頭がスッキリと目覚め、集中力が向上します。

このセロトニンの分泌は夜寝ているときではなく、朝起きると始まります。

人間は朝の光をたっぷり浴びて体内時計をリセットします。

明るいところで遅くまで起きている遅寝、朝の光をしっかり浴びない遅起き、こんな状態では、体内時計のリズムをしっかり刻むことが出来ません。

 

早寝早起きと合わせて、朝ごはんをしっかり食べることも大切です。

朝起きるのが遅いと、時間に余裕がなく朝ごはんを食べずに学校に行ってしまうことになります。

「早寝早起き朝ごはん」の効果を実証した小学校の実例をご紹介いたします。

 

東京都品川区のとある小学校では、早寝・早起き・朝ごはん、3週間比較調査を実施しました。

7時20分までに登校し、学校で全員が朝食を食べる条件のクラスと、日常通りの生活をするグル-プに分け検証しました。

結果条件を整えたクラスでは、体温の上昇や歯肉の状態が健康的になるといった身体的変化がおこりました。

この検証より、私たちの体のエネルギ-源はブドウ糖です。ブドウ糖は体内に蓄えておくことができず、補充しない限り不足してしまいます。

 

朝ごはんを食べないと脳のエネルギ-はゼロの状態になってしまいます。

朝ごはんを食べないと、脳のエネルギ-源であるブドウ糖が不足し、集中力や記憶力が上がらない原因になります。

もちろん栄養をとることも必要ですが、朝ごはんで一番大切なことは「よく噛んでたべること」です。

この噛む行為にもセロトニンの分泌を促すとされています。

朝ごはんで栄養素を補給し、午前中からしっかりと活動できる状態をつくることができます。

また朝ごはんをたべることにより、寝ている間体温が低下していた状態を、体温上昇させることが出来ます。

体温が低いと、エネルギ-を節約しようとします。

しっかり朝ごはんを食べることにより、体温上昇が促されることになり、登校や勉強にも取り組む活力が生まれ、朝からなんだかやる気が起きないといった心配事がなくなります。

 

今一度ご家庭で、「早寝・早起き、朝ごはんをしっかり食べる」この3点を意識し、日々の生活を送っていきましょう。

自ずとお子様の学力向上につながることでしょう。