音読を制するものは受験を制す

2021/09/03

音読

前回及び前々回の記事で「語呂合わせ」や「1秒暗記法」をご紹介しました。

脳は自分にとって役立つ情報なら、すらすらと記憶してくれます。

一方で興味のないことや、重要だから覚えなさいといった命令による記憶の定着では、ワクワク感が得られず結果覚えられなくなるのです。

そして記憶の達人たちは、これを利用し、多くの事を記憶しているのです。

脳をいかに楽しませるかがカギとなり、自分の知らない知識に出会ったとき、面白い、すごいなと感動する、この感動する力は脳をより活発化させます。

反対に、感動しない脳ではどんどん勘が鈍ってしまいます。

記憶をするうえで、この刺激(ワクワク感)を脳に送ることが必要になってきます。

その刺激を送ることで一番良い方法として、身体を活用していくことが大切です。

そこで、おすすめする方法が「音読」です。

音読をすることは、目で見て、声に出して、声を耳で聴くといった目・口・耳の3つを使って勉強することによって、脳への刺激は大きくなり、結果忘れにくくなるというわけです。

 

では音読の持つメリットはどんなことがあげられるのでしょう。

  1. 脳の活性化により記憶力が向上  —ある研究結果によりますと、記憶力が20~30%も増加することが判明しています。音読を行うことで、脳の前頭前野が活性化されることが研究でも明らかになっています。前頭前野とは、記憶や思考、判断などを司る部分であり、この前頭前野が活性化されることは記憶力の向上にもつながるとされています。
  2. 語彙力・読解力の向上—音読をするためには、言葉の意味や文脈の流れなどを意識し、文章の切れ目を考えながら読む必要があります。さらに、目で文章を追い耳で聴くことで読解力は上がり、書かれている内容への理解が深まります。
  3. 気持ちが落ち着き、ストレスが軽減—音読により、脳の前頭前野が刺激されると「セロトニン」が分泌されます。「セロトニン」は、興奮や攻撃を助長する「アドレナリン」を抑えることができ、気持ちを落ち着かせる作用があります。この「セロトニン」は別名「幸せホルモン」と呼ばれており、心のバランスを整えてくれる脳内物質の一つであり、心と身体を安定させ、幸せを感じやすくする働きを持っています。この「セロトニン」を一言で表現しますと、心と身体に元気を与えてくれる特効薬のようなものです。この「セロトニン」の分泌により、音読によりストレスが軽減し、リラックスした状態を整えることが出来るのです。
  4. コミュニケーション力が向上—「脳の前頭前野」は、コミュニケーション能力も司っています。音読をすることで、発声に慣れ、活舌が良くなり、声を出すことへの苦手意識も払拭されますので、普段のコミュニケーションにも効果が発揮されます。
  5. 自制心が育つ— 「脳の前頭前野」は、感情をコントロールする能力も司っています。音読をすることにより、気持ちが落ち着き、感情を抑制することにもつながります。この積み重ねにより、自制心が育ちます。

 

 

ちなみに、小学生の宿題の定番と言えば、音読ですが、私たちが想像する以上にお子様の能力を引き延ばしてくれる効果があります。

そこで、保護者の方には、以下の点を留意しながら、お子様の音読に向き合ってみましょう。

お子様の音読の姿を見聞きし、お子様の成長を感じることでしょう。

  1. 音読の際に、つかえたり、読み間違えをしても叱ることは避けましょう。
  2. お子様が音読をし終えた後には、フィードバックをしっかりしましょう。フィ-ドバックつまり前向きな感想をのべ、質問とセットに褒めてあげるようにしましょう。

 

最後に、英語の音読学習にエンターテインメント要素を取り入れた英語学習法をご紹介いたします。

それは、「洋楽カラオケ」です。

生きた英語、授業で習う文法などすべてを網羅しているのはもちろんのこと、歌うことつまりは口に出す、声に出すことで英語力アップに最大の効果を引き出してくれるのです。

「洋楽カラオケ」の良い理由は以下の通りです。

  1. ネイティブの正しい発音の仕方が分かることです。自分で発音が出来ない音は聞き取れることが出来ませんし、聞き取れない音に関しては自分で発音も出来ません。「洋楽カラオケ」の場合、リズムに乗せて発音をすることで、より一層発音がしやすいのです。
  2. 英語の音声変化を学ぶことが出来ます。ある一定のルールに則り、音の抜け落ちや違う音での発音といったルールが英語には存在します。
  3. 英語のリズムを学ぶことが出来ます。よく日本語は抑揚がない言語と表現されますが、こと英語において、言葉のリズムが大変重要になってきます。このリズムを歌詞と音楽に乗せ身に着けることが出来ます。

 

音読は小学生の宿題との認識がありますが、我々大人こそ音読はとても大切です。そして、この音読を親子のコミュニケーションの一つにしてみませんか?